2022年9月19日月曜日・祝

※データは2022年9月15日(現地)試合終了後時点
ブルワーズは2022年8月はじめのトレードで、クローザーのジョシュ・ヘイダーを放出し、見返りにテイラー・ロジャースとプロスペ3人を獲得した。このトレード後の抑えは、右投手のデビン・ウィリアムズに任されることが多くなった。
 




【成績】

まずは、ウィリアムズの成績を紹介する。9月15日(現地)の試合終了時点の2022年成績は、

59試合54と1/3回を投げて奪三振82、四死球27、被本塁打2、防御率1.82
K/9は13.58、BB/9は4.14、xERA2.07、xwOBA.225

抑えの名にふさわしい成績を残している。

【スタットキャット統計】

devinwilliams
2022年。BB%を除き、概ねリーグ最優秀クラスとの評価。xERAは2.07と非常に安定している。球自体が素晴らしいので振っても空振りしやすく奪三振を量産でき、当たっても速い打球が飛ばず安打・長打になりにくく、さらにボール球を振らせるのもうまい。

唯一の弱点は四死球の多さ。ボール球を見切られるようになると、四球から自滅する危険性がでてくる。

なお、直球は平均94mphとあまり速くない。




【投球分析】

2022年に使った球種はチェンジアップ、直球、カットボール。ほか、前年度までにスライダーとシンカーを投げたことがある。このうちシンカーはxwOBAをはじめ球種別成績が悪くて、使われなくなったとみられる。2022年のメインの球種はチェンジアップと直球で、時折カットボールを織り交ぜている。

xwOBA、K%、HardHit%を通じてチェンジアップの数字は極めて優れている。さらに、2022年は直球のK%やHardHit%が改善し、xwOBAは2021年の.401から.242へと大幅に良化した。K%ではチェンジアップを上回っている。カットボールはK%が0ながらxwOBAは低く収まっていて、カウント稼ぎや見せ球として効果的に働いている。

また、Chase rateを見るとチェンジアップでは2019年~2022年の4年間すべてで4割を越えている。ボールゾーンでもストライクゾーンでも勝負できる非常な強力な球種。

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ウィリアムズのチェンジアップは、2022年の平均回転数が2746rpm、平均球速は83.5mph。こちらによるとMLB平均は約1700rpmなので、平均より約62%回転数が多い。それとともに、変化量も大きい。2022年は、上下方向にはリーグ平均より16%大きく、水平方向には25%大きく変化していて、リーグトップ級の大きさ(下図参照)。こういったことで、ウィリアムズのチェンジアップは速い球が打者の手元で急激に落ち込む独特な軌道を描く。具体的には投球動画を見るとわかりやすい。

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【投球動画】










直球とチェンジアップの比較


チェンジアップ投げのスローモーション