2022年10月1日土曜日

こちらによると、澤村は9月に自由契約になったようだ。では、2年間のピッチングを振り返ってみよう。


【成績】

2021年・・・55試合53回で5勝1敗10H0S 防御率3.06xERA4.32 fWAR-0.2
2022年・・・49試合50と2/3回で1勝1敗3H0S 防御率3.73xERA4.32 fWAR0.0

通算・・・104試合103と2/3回で6勝2敗 防御率3.39 fWAR-0.2



【スタットキャット統計】

2021sawa
2021年は、三振を多くとれたが、四死球や被弾が多く、xERAはリーグ平均を若干下回った。三振が多いのは、Whiff%(空振り/スイング)の高さが反映されている。一方で、Whiff%の高さに加えてChase rate(ボール球を振らせた率)が高いにも関わらずBB%がリーグ下位5%である原因には、HardHit%やBarrel%の高さからわかるようにストライクゾーンで勝負できずボール球の要求が多くなることや、コントロールが悪くて3つストライクをとる前にボール4つに届いてしまうことが考えられる。







2022sawa
2022年は、被本塁打が減った代わりに三振が取れなくなり、また与四死球は相変わらず多かった。三振が減ったのはWhiff%やChase rateの悪化からわかるように、ボール球で空振りが取れなくなったことが原因だろう。一方、Barrel%が改善したのは、ホールドが10→3となったころからわかるように、大差での起用が増えたことによるのではないだろうか。





【投球分析】

球種は直球、スプリット、スライダーの3つ。2年間を通じて、直球のxwOBA、HardHit%、Barrel%はいずれも高い値で推移していて、打者にとっては打ちやすいといえる。一方、スプリットはHardHit%がMLB平均程度であるほか、xwOBAとBarrel%はMLB平均を大きく下回っている。またK%もスプリットと直球で大きく差があり、直球では三振が余り取れなかったことが見て取れる。時折見せるスライダーは全体的にスプリットと直球の中間のような値に収まった。2年間の直球の平均球速95.9mph。被本塁打は2年で直球10、スライダー3、スプリット0。暴投が計16あった。

投球結果は、明らかにスプリット>スライダー>直球

sawapitchpercentsawaxwobasawakpercentsawahardhitpercentsawabarrelpercent



























【投球動画】